カードをめくってお題に答える8冊の本で「タコ」紹介

TAKO BUNKO FILE 45 ともひさせいし 友久誠司

NPO法人 技術者集団ACT135明石 理事長

2024

1冊目

お題

捨てられない一冊

答え

坂の上の雲

司馬遼太郎 / 文藝春秋

明治維新後、四国松山出身の3人の若者たちが、それぞれの夢を実現させる生き方を描く本です。10年前に退職した私にとって、いつまでも新しい冒険(趣味や仕事)に取り組んでいこうとする思いを抱かせる一冊です。

2冊目

お題

何冊も持っている一冊

答え

土はおしゃべり

地盤工学会関西支部

地盤工学会が、一般の方に土を知っていただきたいと思って作った一冊です。イラストを多用して、わかりやすく記したもので、勤務していた学校の授業でも利用させていただきました。息抜きのコラムでは、相撲の土俵や花咲かじいさんの灰など、興味深い話題が紹介されています。土を易しく理解したい雑学好きの人にとって、もってこいの一冊です。

3冊目

お題

プレゼントしたい一冊

答え

施工管理学(改訂版)

友久誠司、竹下治之、江口忠臣 / コロナ社

かつて、こんな仕事につきたくない3Kとか5Kとか言われた「建設」という職種。しかし、いつの世にも道路・鉄道や上下水道は必要、不可欠。そんな建設関係の仕事において、基礎工法だけでなく、AIやコンピュータを駆使した最新工法の分野にも挑戦してほしい若人に著者からプレゼントしたい一冊です。

4冊目

お題

繰り返し読んだ一冊

答え

プロジェクトXリーダーたちの言葉

今井彰 / 文藝春秋

おなじみのテレビ番組「プロジェクトX―挑戦者たちー」に登場したリーダーが発した言葉が収録されています。不可能と思われる難題をいかにして解決するか、いつも興味を持ってみていました。自分が困難にあったとき、あるいは、それが予想されるときに思い起こすと、あなたの力になると思います。

5冊目

お題

最近、読んだ一冊

答え

牧野富太郎 日本植物学の父

清水洋美 文 / 里見和彦 絵 / 汐文社

最近、テレビ等で話題になった人物を本で読んでみたくなりました。研究者や技術者には、オタクが多いといわれますが、まさにこういう生き方がオタクなんでしょうね。周りのことに惑わされず、生涯をかけて一つのことに打ち込む偉人に、少し触れてみませんか。

6冊目

お題

今、読んでいる一冊

答え

地図をつくった男たち

山岡光治 / KADOKAWA

数十年前、学校で航空写真から地図を作る図化機を扱ったとき、あまりにも見事にできるもので感心しました。技術も道具もなかった幕末の伊能忠敬図のことを知り、それ以来、地図作製技術の変遷に興味を持っていました。この春、本屋のカタログからこの本を見つけ、さっそく読んでいます。地図や測量に興味のある人、必読の一冊です。

7冊目

お題

途中で読むのを諦めた一冊

答え

ガモフ全集〈8〉生命の国のトムキンス

ジョージ・ガモフ 著 / 市井三郎 訳 / 白揚社

学生時代、数学の先生から薦められ、学校の図書館で借りて読んだ一冊です。第8巻「生命の国のトムキンス」は、映画「ミクロの決死圏」の発想の元になったものではないでしょうか。若人が科学の世界に触れるきっかけになれば幸いです。他の巻は、原子力、宇宙の創造や相対性理論など、むつかしい内容であり、当時、読むのをあきらめた全集です。改めて、1991年に刊行された全集「トムキンスの冒険」と読み比べてみると、読みやすさの点で新しい方がお勧めです。

8冊目

お題

誰かと一緒に読みたい一冊

京都インクライン物語

田村喜子 / 新潮社

京都で下宿していた時、偶然、蹴上で見かけた銅像が田邉朔郎でした。その後、田村喜子さんの講演を聞いて読んだ本です。明治中期の社会インフラ、建設の指導は外国人技師ばかり。そんな中で、日本の黎明期に活躍した若き土木技術者、田邉朔郎の情熱と息吹を感じてほしい若者と一緒に読みたい一冊です。

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  • 13 | 9784103135029

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2024たこ文庫の人