カードをめくってお題に答える8冊の本で「タコ」紹介
1冊目
Things Fall Apart
Chinua Achebe
大学の授業で原書(英語)をポンと渡され「これを最後まで読みます。」との言葉にできるかな、と思いつつ、色々線を引いて、調べて、読み切った一冊。これをきっかけに英語の本をたくさん読み始め、、と言いたいところですが、最後まで読み切ったのはこの一冊。後々、HIP HOPの名盤 the rootsの『things fall apart』 のモチーフになっていることを知り、ええもん読み切ったと満足しました。中身はほぼ覚えてませんが、英語の本を読んだ見栄のために、ひっそりと本棚に並んでいます。
2冊目
音楽の縮図
きむらぼう
今も文通を続けている大学の恩師から、「面白い一冊を見つけた」と一つ譲ってもらったもの。中身は、きむらぼう氏の音楽視聴ログの淡々とした記録。音楽の嗜好もわかるし、感想もリアル。人の音楽ライフを覗き込むような感覚は癖になります。感動して、著者にご連絡し、数冊まとめて譲ってもらいました。
3冊目
パンク天国3
高校時代、「友達の中でお前が一番パンクが好きそうだ。」という理由で友人がほったらかしていたこの本をいただいた。その名の通りパンク(USハードコア)がぎっしり紹介された1冊。確かにパンクは好きでしたが、このあたりはまだ未開拓で、本書をきっかけに、色々な"パンク"に出会うようになりました。パンク天国。すごい名前。
4冊目
失点イン・ザ・パーク
ECD / 太田出版
20代のどうしようもない時に読んだ一冊。90年代に"売れた"ラッパーがその後の音楽と人生の関係を語った自伝。生活と好きなことと、将来のことが何もわからなかったどうしようもない自分に色々と教えてくれた一冊。同名のアルバムと合わせて、聴いたり読んだりすると今でもヒリヒリする一冊。
5冊目
超芸術トマソン
赤瀬川原平 / 筑摩書房
大学時代、文化人類学 / フィールドワークなどに触れる機会がありました。ゼミの授業での最初の宿題は、["超芸術トマソン"を街中から見つけてくること]。無用の長物を愛でること。価値のないものをそのままで無視せずに受け入れる。という考えや、今の街や日常を記録すること(今でいうライフログ)が学問になるという感動がありました。あとで知る、考現学 / 今和次郎さんも強烈でした。卒論で関西のレコード屋さんの3年間の記録を提出。今のRecoyaまで繋がっているきっかけとなっていると思います。
6冊目
ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界
ドリ・ハダー 著 / 鈴木望 訳 / ブルース・インターアクションズ
レコードの蚤の市から掘り出したソウルミュージックのレコードはなんとダンボールだった—。ミンガリングマイクが妄想で作った手の込んだレコードの数々(実は段ボールにマジックで書いたもの)。ジャケ買いならぬ、ジャケ眺め。見ているだけで音楽が溢れ出す一冊。これを音楽好きと見ながら、あーだこーだ言いながら音楽を聴くのは楽しいです。
7冊目
沈黙のWebマーケティング
松尾茂起 著 / 上野高史 作画 / エムディエヌコーポレーション
仕事柄WEBマーケティングに関わることが多くありますが、「何かおすすめの書籍を教えて欲しい」とあれば、なんとなく、毎回挙げている一冊。出版から数年経ちSEOがどこまで有効かはどんどんわからなくなりますが、"良い情報"をしっかりと作るという大前提がわかる一冊です。
8冊目
ふたりはいつも
アーノルド・ローベル 作 / 三木卓 訳 / 文化出版局
娘の絵本で知った一冊。ちょっとした挿絵と簡潔な文章でがまくんとかえるくんの日常を切り取ったお話。シンプルな作りなのに、味わい深く、グッとくる。夜寝る前の読み聞かせ、「アイスクリーム」で爆笑、がまくんとかえるくんの会話でうるうる。1話もちょうど良い長さでミニアルバムを聴いたような読後感なのも好きなところです。
★マークのある本は、版元品切れで入手不可となります。そのほかの本に関しても手に入りづらい本もございます。