カードをめくってお題に答える8冊の本で「タコ」紹介
1冊目
ちょっとピンぼけ
ロバート・キャパ 著 / 川添 浩史 訳 / 井上 清一 訳 / 文藝春秋
数年前に写真に興味を持ち、深く学び始めてこの本に出会いました。戦争は恐ろしいですが、この本では、キャパがそれをロマンチックで魅力的、冒険的に描写しています。これを読んでカメラの「ライカ」を買いたくなり、写真ジャーナリストとして働きたくなりました。戦争、愛、ロマンス、そして写真の歴史が詰まっていて、是非読まれることをお勧めします。
2冊目
地図と領土
ミシェル・ウエルベック 著 / 野崎歓 訳 / 筑摩書房
ベラルーシの大学の地理の教授がこのフランス人作家の本を勧めてくれました。この本は私が今もなお進んでいる道の選択に大きな影響を与えたように思いますが、まだ終着点には達していません。人生は冒険です!作品を発表するたび世界中で物議を醸し、数々のスキャンダルを巻きおこしてきた鬼才の最高傑作で、権威あるフランス文学賞ゴンクール賞を受賞しています。冒険好きなすべての人にお勧めです。
3冊目
ママン 世界中の母のきもち
カンタン・グレバン 絵 / エレーヌ・デルフォルジュ 作 / 内田也哉子 訳 / パイインターナショナル
絶対にスルーできない一冊です。魅力的で明るい表紙を必ず開けて読み始めたくなります。あなたがお母さんであってもそうでなくても泣きたくなるにちがいありません。さまざまな母と子の形とその感情に触れており、喜びと感動、痛みと幸せ、そしてたくさんの夢が詰まっています。
4冊目
堕天使(アザゼル)殺人事件
ボリス・アクーニン 著 / 沼野恭子 訳 / 岩波書店
私が知っているすべての人がボリス・アクーニンの本が好きでロシア語圏で絶大な人気があります。三島由紀夫や多和田葉子を翻訳した著者の書く言葉は理解しやすく、シンプルです。以前はつまらないと思っていたロシアの歴史が、彼の本では非常に興味深く、探偵小説として魅力的で面白いものになっています。この“ロシア版シャーロック・ホームズ”と言われるこのシリーズを一冊は読んで、主要なキャラクターであるモスクワ警察特捜部の若き刑事エラスト・ファンドーリンを知ってほしいです。
5冊目
エジソン ネズミの海底大冒険 (「ネズミの冒険」シリーズ)
トーベン・クールマン 作 / 金原瑞人 訳 / ブロンズ新社
このシリーズは、私たち親子の本棚で絶対のお気に入りで、ロシア語で読んでいます。偉人に関する興味深くて素晴らしい物語が、かわいいネズミを主人公にして描かれています。これらの本があなたの本棚に並ぶことを願っています。
6冊目
ニキーチン夫妻と七人の子ども★
レーナ・アレクセエヴナ・ニキーチナ 著 / ボリス・パーブロヴィチ・ニキーチン 著 / 匹田軍次 訳 / 匹田紀子 訳 / 暮しの手帖社
私の二人目の子供が生まれたときに読みました。初めて母になったときにこの本を知らなかったことは残念でした。私は子供が小さくて脆弱だと感じていました。そして彼をあらゆる可能な危険から守ろうとしました。 それによって彼の成長を遅らせたかもしれません。高いところに登ったり、服が汚れたりすることを禁止しました。この本の著者は多くの子供を持つ親や教育者であり、子どもは生命に危険がない限り、砂を少し食べてみたりすることさえ試してみることができるとアドバイスしています。この本を指南書として従ったわけではないですが、確かに多くを学び、子どもに対しあまり心配せずに済むようになりました。子どもをつくることを計画している方、すでに子供がいる人にお勧めです。
7冊目
オックスフォード・リーディング・ツリー シリーズ
オックスフォード大学出版局
私の子供たちに会った方々は彼らに英語で話しかけようとします。そして子どもたちが日本語を話すのを聞いたときは驚きますし、ロシア語を聞くとなおさらです。しかし、子供たちも英語を学んでいます。そして私たちのお気に入りの本がこのシリーズです。薄くて読みやすくユーモアたっぷりです。読んでほしいと毎晩ベットに持ってきます。オーディオCDも付属しています。
8冊目
おちゃのじかんにきたとら
ジュディス・カー 作 / 晴海耕平 訳 / 童話館出版
この本は私たちの棚にある最初の子供向けの本の一つです。長男はほぼ毎日これを読んでくれるように頼んできましたし、私はこの本を暗記しているような気がします。今でもとらがどれだけ食べて飲むことができるかに驚いています。そして今でもこの本を読んでいます。
★マークのある本は、版元品切れで入手不可となります。そのほかの本に関しても手に入りづらい本もございます。