カードをめくってお題に答える8冊の本で「タコ」紹介

TAKO BUNKO FILE 24 かじはらせいたろう 梶原誠太郎

明石市立文化博物館 学芸員

2021

1冊目

お題

子供の頃に読んだ一冊

ロボットのくにSOS

たむらしげる / 福音館書店

福音館の絵本セットが小さいころ家にあって、その中にあった一冊です。絵本というよりマンガに近いのかもしれません。ストーリーもいいのですが、やはりそのビジュアル、特に美しい青い世界に魅了されました。同画家が絵を描いた稲垣足穂「一千一秒物語」もおすすめします。

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  • 13 | 9784834011999

2冊目

お題

途中で読むのを諦めた一冊

ねじまき鳥クロニクル

村上春樹 / 新潮社

とにかくあのややこしくて甘ったるくてねっとりした文体がダメでした。性格的に多分読めないと思います…。

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  • 13 | 9784790711025

3冊目

お題

何冊も持っている一冊

萩原朔太郎詩集

三好達治 / 岩波書店

「月に吠える」。気づいたら本棚に2冊あって、自分が一番びっくりしました。引っ越しの際に紛失したと思い、「また買うか」と買ったとたん、本棚に並んでいたのを見つけてしまいました。ふしぎです。おそらく、「ここではない、違う世界」みたいなものに対するあこがれ的なものが自分の中にあって、それに合致したのがこの詩集だったのかもしれません。

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  • 13 | 9784003106211

4冊目

お題

繰り返し読んだ一冊

メイキング文化人類学

太田好信、浜本満 編 / 世界思想社

大学のゼミのテキストでした。「文化人類学」という学問ができあがっていく過程をたどる内容なのですが、出てくる学者たちが何に戸惑い、それを乗りこえていったのか、「他者を知り、記述する」という一見簡単そうな行為が、実はとてつもなく大変だということを描き出しています。「文化を記述する・表現する」ことに興味がある方におすすめ。

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  • 13 | 9784790711025

5冊目

お題

飾っておきたい一冊

五つの旅の物語

椎名誠 / 講談社

小説家で冒険家である作家の、旅にまつわる写真と文章をまとめた一冊です。いきおいのある文章とは異なり、静謐な写真が収められています。どこか物静かな雰囲気が写真からただよっていて、よくながめていました。本のサイズが大きいのも良い点です。

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  • 13 | 9784062160582

6冊目

お題

親の本棚から読んだ一冊

「MASTER KEATON 完全版」シリーズ

勝鹿北星、長崎尚志 脚本 / 浦沢直樹 作画 / 小学館

マンガ。我が家の親の本棚もある種のごった煮状態で、「火の鳥」や「ブラックジャック」やらもありました。本作はその中でもくりかえし読んだ方なのかもしれません。考古学だけではなく、冷戦下のヨーロッパのようすや、その歴史に関しても、わずかだけど知ることができた作品でした。

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  • 13 | 9784091841612

7冊目

お題

学校で流行っていた一冊

「学校の怪談」シリーズ

常光徹 著 / 楢喜八 絵 / 講談社

小学生のころ流行していました。通っていた学校にも七不思議ないかなと調べて数えたら8つ不思議があったとか、本に影響されて実際にコックリさんをやってみたりとか、そんなことが思い出されます。コックリさんは来てくれませんでした。もしかしたら来たけど帰ってないかもしれませんが、まあそのあたりはよくわかりません…。

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  • 13 | 9784061990067

8冊目

お題

将来を決めた一冊

「まんが化石動物記」シリーズ

たかしよいち 原作 / 吉川豊 漫画 / 理論社

子どものころは恐竜にはまり、恐竜博士になりたかったのですが、その原因はおそらくこのシリーズでしょう。特にフタバスズキリュウをとり上げた巻は、恐竜を発見したら自分の名前がつけられるんだ!と見つけてもいないのにワクワクしていました。思えばそのころから博物館に連れて行ってもらった様に思います。結局、方向性がちがうのですが、博物館の人として今暮らしているので、よくわからないものですね。なお、今の分野と職業に対して本格的に興味を持ったのは高校2年生の担任が渡してくれた「遠野物語」でした。

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  • 13 | 9784652015711
2021たこ文庫の人